「ラッキー犬・クロ」との不思議な出会い〜(1)

2011.11.12 Saturday

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    <「ラッキー犬・クロ」との不思議な出会い〜(1)>

    いつものようにミミちゃん(柴犬)と早朝の「ゴミ拾い散歩」へ。ミミちゃんの散歩コースは4〜5通りあります。そのひとつが三苫駅の手前から大通りに出て、セブンイレブンの前でひと休みして帰るコースです。この日、セブンイレブンの前に4〜5才ぐらいのクロい犬が座ってしました。ローラーコリーシープドッグの雑種(オス)です。なにか語りかけるような目が印象的で、愛嬌のあるとてもいい雰囲気を醸し出すその犬を、ひと目で好きになりました。
    それは、ものすごく幸せな「片想い」のトキメキといいましょうか…。そんな感じです。

    わたしの信条は「生命(いのち)あるものを尊ぶ」こと。とくに迷い犬には情が深く、以前にも何匹か犬を助けています。気がやさしくて、マイペースなミミちゃんは「こうすけ爺さん、彼のところに行ってきてもいいよ」と、わたしの気持ちを察した様子です。どうも、そのクロい犬はセブンイレブンの前で、誰かにエサをもらおうと座っているようです。この日からわたしは「クロ」と呼び、毎朝5時30分〜6時の間に1カ月以上会うことになります。放ってはおけない、いいようのない不思議な「縁」を感じたのです。11月18日…「クロ」との出会いを短歌に記しました。

    主なくし 腹をすかした 迷い犬 今一刻(ひととき)を 我と過ごさん (こうすけ)

    ミミちゃんと早朝の「ゴミ拾い散歩」を終えた後、毎日セブンイレブンへ出かけて「クロ」にエサをやり、飼ってくれる里親さがしに奔走しました。近所で柴犬を飼っている犬友の大学教授で理学博士の迎先生にも協力をお願いし、3回ほど捕まえる寸前までいきましたが失敗。あぁ、残念…保護できぬ非力さを痛感したのです。「クロ」を保護するために頑張っているわたしの姿を間近で見ていたミミちゃんは、嫉妬することもなく、相変わらずマイペースでやさしく寄り添ってくれました。

    「クロ」はものおじせず、人なつっこい性格。みんなから好かれて、10人以上の人がエサをあげていたようです。この犬を飼いたいという人も2〜3人いました。ガツガツしていなくて物静かですが、動きは早く、成犬なのにボールと戯れたり、カラスを追っかけたり。無邪気で可愛いところもあるんですよ。 

    やがて「クロ」の行動に変化が…。周辺5〜6kmを行動範囲にしているらしく、違う場所でも「クロ」に会ったとか、人づてに「クロ」を見たとか、我が家の近くをうろついていた…という話を耳にするようになりました。

    激しく冷たい雨の朝。今日は「クロ」に会えないまま、ミミちゃんと車で奈多海岸へ海を見に行っている時、偶然に松林の道筋で「クロ」が三苫方面へ、ずぶ濡れになって走っている姿に出くわしました。ちょうどその時、同じ三苫に住んで犬や猫をとても可愛がっている菅さんのご主人とばったり会ったのです。車を降りて、菅さんに「このクロい犬は、わたしが1カ月以上保護しようと努力している犬なんです」と話したら、「自分の家のまわりでよく見かけるよ。今後気をつけておきましょう」と言ってくれました。雨の中の数分の会話でしたが、わたしたちの様子をじっと見つめて、静かに立っていた「クロ」。その姿が、今も心に焼きついて忘れられません。

    犬一匹 助けもきらぬ 非力さに 我年がいもなく 涙溢れる (こうすけ)

    ※次回へつづく。

    燕(ツバメ)の巣づくり

    2011.10.29 Saturday

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      <燕(ツバメ)の巣づくり>

      〜私たち(燕夫婦)はトラブルにもめげず頑張りました。東北の皆さんも頑張ってください〜

      我が家の自然工房に、燕(ツバメ)が巣をつくるようになって3年目(3回目)。「また会えたね! 君たちのことよーく知ってるよ」と、やさしく見守っています。ミミちゃん(柴犬)は「あれ何だろう…」と室内から軒下を眺めて“キョトン”としています。

      燕が巣をつくるのは清潔で環境が良いところ。また、身を守るためヘビなどの天敵やほかの鳥からの襲撃を防ぐことができる安全な場所を選ぶそうです。「こうすけ爺さんの自然工房」は床下に約500kgの竹炭を敷き、室内のいたるところに竹炭を置いて空気が浄化されているので、とても心地良く安心できるんでしょうね。燕が自然工房の大きな窓のある軒下を選んでくれたことが、うれしくてなりません。
      Welcome…ようこそ、自然工房によく来てくれたね! わたしは生き物が大好きなので、燕が巣をつくり始めた時、感動と喜びで心が満たされました。しかも、燕が巣をつくると縁起が良いと言われています。我が家でも3年前に燕の巣ができて、長女に双子の娘が生まれたんですよ。ほんと、ハッピーを運んでくれました。ありがとう!

      燕は特有の帰巣本能によって一度巣をつくると、毎年春先に同じ燕のつがいが、同じ軒下に戻ってきて巣づくりを始めます。その燕の子供たちが成長すると、両親とは違う近くの場所で巣づくりをするらしいのです。ふーん…なるほど。
      巣づくりは燕夫婦の共同作業。それぞれ田んぼの泥や稲の切れ端などを口にくわえて、丁寧に我慢強く、約1週間ぐらいかけて頑丈につくられます。初めてなのに上手に、器用に巣づくりをする様子を見つめながら「燕の本能、潜在意識はすごいなぁ」と感心するばかり。きっと受け継がれたDNAに従ってつくっているのでしょうね。

      巣をつくると夜、燕夫婦は仲良く寝ます。卵を産むと雌(メス)が暖め、雄(オス)は近くの電線に止まって、母子をやさしく見守ります。とにかく静かでおとなしく、ケンカが嫌いな燕たちです。わたしが1日に20〜30回ぐらい頻繁に燕の巣を見つめているものですから、燕夫婦は「ねぇ、こうすけ爺さん。僕たちに気を使い過ぎだよ」と言わんばかりに、キョロキョロ。

      今年、3年目にして初めてトラブルが起こりました。燕夫婦とわたしがちょっと目を離した隙に、巣の中で暖めていた5つの卵がトンビに襲撃されて落下。4つの小さな生命(いのち)が絶たれました。わたしはがく然とし、心が真っ暗に…。燕夫婦にとって、それはそれはショックだったと思います。それから4〜5日間、燕夫婦は何やら考えこんでいる様子でしたが、意を決したかのごとく、残った1つの卵を自ら処分したのです。自然界の厳しさを目のあたりにし、胸がギュッとしめつけられる思いでした。

      巣は3分の1ほど崩されましたが、燕夫婦は再び同じ場所に、より頑丈な補強を施し巣づくりを行いました。その後、めでたく5つの卵が誕生し、子供たちを立派に育てた燕夫婦。ハラハラしましたが、「トラブルに負けず、よく頑張ったね!」とひと安心。子供への「愛」の深さと夫婦の「絆」の強さは、我が家と同じなんだなぁ…ちょっと照れますが、正直そう思ったんですよ。

      今年は運良く燕家族の巣立ちの様子を、3歳になる双子の孫にも見せることができました。今ごろは、家族仲良く南の空に旅立っていると思います。
      ミミちゃんと一緒に、また自然工房の軒下で会いましょう。
      “来年も待ってるよ! 燕さんたち”

      「巣づくりを 再びはじめた 燕達 我が工房に にぎわい戻る」 (こうすけ)


      セミの哲学〜ニューパラダイム

      2011.10.15 Saturday

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        <セミの哲学〜ニューパラダイム>

        「早く散歩に行こう!今日もゴミ拾い手伝うよ。ワンワン」…いつものようにミミちゃん(柴犬)のかけ声で、早朝の「ゴミ拾い散歩」へ出発。この日は幸運にも、セミが羽化して大空へ飛び立つ準備(したく)をしている姿に出合いました。セミは自分の身を守るため、夜に幼虫のまま木に登り、明け方成虫になって飛び立つそうです。ミミちゃんは「これなんだ?」と首をかしげ、不思議そうな顔でセミをじっと見つめています。

        わたしはそこで、ふと17年前(53歳)のことを思い出しました。アパレルと飲食事業に失敗し、再起の途中、生活を維持するために午前3時30分ごろから起きて、旬工房のパンや総菜を配る仕事をしていました。あたりはまだ暗く、夜行性の動物が活動する漆黒の闇と、ひと気のない静けさにつつまれながら懸命に働きました。 
        だけど、わたしは決して落ち込んだり、暗い気持ちで仕事をしていたわけではありません。
        The days of smile and dream…理屈っぽいけど根は楽天家、ロマンチストでもあるんですよ。
        きれいな星空を見上げながら一人だけの静寂を楽しみ、夜が明けていく清々しい朝の気配が大好きでした。

        その時、なぜかセミのことを考えていました。一般的にセミは暗い土の中で幼虫のまま7〜8年暮らし、土の上で成虫になって1週間しか生きられない可哀想な小動物…と思われているようです。人間が勝手に狭い考え方で決めこんでいるのではないでしょうか。わたし自身、夜が明けやらぬ真っ暗な中で楽しく動き回っているように、もしかしたらセミの幼虫も暗い土の中で静かに物思いにふけったり、遊びながら楽しく生活したり、人生を満喫しているかもしれないという思いがふくらんできました。これこそ「ニューパラダイムだ!」まさに「セミの哲学」ではなかろうか…と閃いたのです。考え方しだいで物事を広く、深く見つめることができるし、こんな楽しい発想もできるんだ。よし、わたしも頑張ろう!…小さなセミの一生から「生きる知恵と勇気」をいただきました。なんとありがたいことでしょう。

        ミミちゃんと一緒に「ゴミ拾い散歩」をしていると、自然界の生命(いのち)の営みにさまざまなことを教わったり、助けられたり、自分の生き方を重ね合わせたり。退屈しないでおもしろく人生を歩いていける。そんな気がしてなりません。ミミちゃん、これからも仲良く楽しく「ゴミ拾い散歩」を続けようね。
        …さて、そろそろ「こうすけ爺さんの自然工房」へ帰ろうか。

        「土の中 自分の生命(いのち)を 育ます セミに見習う 人の生き方」(こうすけ)